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安國 鉄平
歯医者で低栄養リスクの早期発見を!
2026年09月30日

「口腔機能低下症」という病名を聞いたことがありますか?

口腔内に関する7つの項目を検査して、3項目が該当すると「口腔機能低下症」を診断します。

具体的には、以下のようなことを調べます。

〈口腔内の環境〉①口腔内の汚れ
②口腔内の乾燥
〈個々の機能〉③咬む力
④舌・口唇の運動
⑤舌の力
〈総合的な機能〉⑥食べる機能
⑦嚥下の機能

上の7項目の中で、気になっていることがありませんか?

実は、この「口腔機能低下症」は、「低栄養」との関連が報告されています。

以前も取り上げていた「口腔機能低下症」ですが、今回は、「低栄養」との関連に踏み込んでお伝えしていきたいと思います。

7項目を検査した結果、「口腔機能低下症」と診断された時、歯医者さんで治療することが一番の目的ではありません。「低栄養」のリスクに気づいてもらって、他の医科の先生に相談してもらったり、食事や運動について見直してもらうことを目的としています。

例えば、項目⑤舌の力が弱い方は、全身の筋肉の力も衰えている可能性があります。

項目⑥、項目⑦に該当があれば、適切なタンパク質摂取が難しかったり、栄養に偏りがある可能性があります。

「口腔機能低下症」の段階で気づくことができれば、まだ「可逆性」の段階なので、栄養摂取について見直すことで、改善が期待できる段階と言われています。ベストは改善することですが、現状維持をしていくことにも十分意義があります。「口腔機能低下症」の先にステージが進行すると、「咀嚼障害・摂食嚥下障害」という「非可逆性」の段階に移行してしまい、改善の期待が大変難しくなってしまいます。

近年は、保険制度も見直され、歯医者さんは「治療するところ」というより、「今の機能を維持し、メンテナンスするところ」、「口腔だけでなく、全身の健康リスクを早期に発見して、健康寿命の延伸を応援するところ」へと役割はシフトしてきています。

・最近体重が減ってきた。

・自分は痩せ型だ。

・筋肉が落ちた。

・最近食べる量が減って来た。

・消化管に問題があった。

・全身疾患の既往がある。

これらは、「低栄養」を診断する項目です。

今までは相談できなかったけど、実は上のような悩みがあったということがありましたら、是非、一度ご来院下さい。

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