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玉田 鈴太郎
歯の神経を取らない方法とは?
2024年07月28日

こんにちは。梅雨が明け暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。

ところで、歯に神経(歯髄)があることをご存知ですか?

通常、虫歯が大きく神経にまで達していた場合、神経を取る根の治療をしていきます。

その場合、通院回数が増えるだけでなく、歯にとって大切な神経(歯髄)を取ってしまうため、歯が折れやすくなってしまいます。

私はいつも患者様に説明する時に、公園に生えている木と道端に落ちている枝をイメージしてもらいます。

公園に生えている木は、根を生やしているため折ろうとしてもしなりがありなかなか折れません。しかし、落ちている枝は栄養を供給する根がないため簡単に折れてしまいます。

歯も神経(歯髄)が栄養を送り届けていることは同じため、神経(歯髄)はとても大切です。

そこで今回は、神経(歯髄)の保存治療についてお話ししたいと思います。

条件が可能な場合は、積極的に神経(歯髄)を保存していくことをおすすめしています。

歯髄温存療法(VPT:Vital Pulp Therapy)

感染のある部分だけを取り除き、健康な神経(歯髄)を温存するという考え方。

★条件

①神経に近い虫歯で、もともとしみたり痛みがないもの

②拡大視野にて防湿が可能であること

③MTAセメントなど(歯髄保護材が使用できること

④歯が成長途中であること ※成人でも適応となる場合があります

⑤VPT後1ヶ月以上経過観察が可能であること

★未成年と成人に行った治療例

○50歳 男性 7┐

虫歯の原因の親知らずを抜き、VPT後1ヶ月経過観察

自発痛等がないこと及び神経が生きていることを確認し、セラミックにて、治療を完了しました。

○16歳  男性 ┌7

一部の神経(歯髄)を除去しMTAを用いて、VPTを施術しました。

未成年の場合は、神経(歯髄)を保存することで、これからの根の成長を阻害しないメリットがあります。

VPT後1ヶ月待機し、セラミックにて修復しました。

★治療費

VPT  自費:5,500円(材料費) ~

セラミックインレー 33,000円~

どちらの患者様も、神経(歯髄)を保存することができて満足しておられました。

ただ、全ての症例で神経(歯髄)を保存できるわけではありませんが、できるだけ歯を残していきたい気持ちは患者様も我々も同じです。

少しでも可能性があれば、私たちからもお声がけさせていただきますのでよろしくお願いします。

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