暑さもだいぶ納まり、涼しくなってまいりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
今や20代で、すでに2割以上が罹っていると言われ、気づかないうちに、徐々に進行し、最終的には、歯が抜けてしまうこともある歯周病。年齢があがるにつれて、割合が増えていく「国民病」でもあります。
更に、歯だけではなく、歯周病菌が他の病気を引き起こす可能性も…。
では、予防のためにできる事は?
むし歯や歯周病の原因は、歯の周りに付着した細菌の塊、歯垢(プラーク)です。それらを正しい歯磨きで取り除くことが必要となります。
そこで、今回は、正しい歯の磨き方について、お話していこうと思います。
歯ブラシの部位
歯ブラシは、『つま先』『わき』『かかと』の3部位に分かれています。
磨きやすい部分は、歯ブラシの『全面』を使って磨き、磨きにくい部分は、この3部位を使い分けて磨きましょう。
歯ブラシの持ち方
歯ブラシの基本的な持ち方は、鉛筆を持つように握ってもつ「ペングリップ」と手のひらで握るように持つ「パームグリップ」の2つがあります。磨く部位に合わせ、磨きやすい方法で持つと良いでしょう。ただ、どちらの持ち方でも力を入れて磨かないようにしましょう。「軽い力で磨く」「小刻みに動かし磨く」ためには、歯ブラシを軽く持つことが大切です。
1~2週間程で、歯ブラシの毛先が開いてしまうような方は、「ペングリップ」がオススメです。余計な力が入らず、小刻みに動かしやすいので隅々まで磨けます。
歯の磨き方
代表的な方法を3つ御紹介しましょう。
~バス法~
歯に対して、歯ブラシを45度の角度であて、小刻みに磨く方法。
歯ブラシの毛先を歯周ポケットに入れて磨くことで歯垢を取り、歯ぐきのマッサージをします。
歯周病予防に効果的です。
~スクラビング法~
歯に対して、垂直に当て、小刻みに上下に動かしながら1本ずつ磨く方法。
歯の内側は、45度の角度であてて磨く。
歯周炎の初期状態である歯肉炎に効果的です。
~縦磨き~
その名の通り、歯ブラシを縦に向けて磨く方法。
磨きにくい前歯の裏側や奥歯の後側などを、歯ブラシの毛先を使って磨きます。
歯垢(プラーク)が付きやすく残りやすいところ
・歯と歯ぐきの境目
・噛み合わせの面の溝
・歯と歯の間
・歯並びがでこぼこしているところ
・萌出途中の歯
・最後臼歯部(一番奥に生えている歯)の周り
などは、歯磨きをしても磨き残しが多く見られるところです。ブラッシング時は、磨く順番を決め、歯間ブラシやフロスなの補助的清掃用具を使用し、丁寧に磨くようにしましょう。
最後に
定期的に歯科医院に行きましょう!
当院では、歯垢染色剤で、歯磨きがきちんとできているかどうかをチェックし、歯の生え方や噛み合わせ、年齢などを考慮し、患者様一人一人に合ったブラッシング指導を行っています。
むし歯や歯周病予防をメインとした予防歯科は、心地よいものですので、歯科医院を怖がらずにお気軽に、お越しください。