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波多野 夏菜
同じもの?口内炎と口唇ヘルペス
2022年08月01日

皆様こんにちは!


突然ですが、二枚の写真をお見せします。

どちらもお口周辺にできる疾患で、見た目や症状、できる場所が似ているため、この二つを同じものと思っていませんか?
私の友人も、口唇ヘルペスであるにも関わらず、口内炎の軟膏を塗って「治らない!」と言っていました。


それもそのはず!この二つの疾患は全く別ものなのです。


口内炎には実は、アフタ性口内炎・へルペス性口内炎・カタル性口内炎など種類は数多くあります。
その中でも日常的によく見られる、「口内炎(アフタ性口内炎)」と「口唇ヘルペス(ヘルペス性口内炎)」の違いを見ていきましょう。

口内炎(アフタ性口内炎)
数ミリの円形状のもので、周囲は赤く縁どられており、境界が明瞭な白い潰瘍。
辛いものなどの刺激物がしみたり、歯ブラシなどが当たった時など痛みを伴う。
・原因
 口腔粘膜を噛むなどの物理的刺激や免疫力の低下、栄養不足。
 女性の場合は、ホルモンバランスの乱れなどがありますが、はっきりとした原因は不明です。
・治療
 副腎皮質ステロイド薬が入った軟膏やうがい薬の処方。

口唇ヘルペス(ヘルペス性口内炎)
初期症状としては、口唇にしこりのような違和感や痒みがあります。
その後、水ぶくれのようなものが、口唇や口腔内にでき、口内炎と同様に接触痛や
自発痛を伴います。
ひどい場合は、発熱や倦怠感、リンパ節の腫れなども見られます。
・原因
 単純疱疹ウイルスと言われるウイルスによって引き起こされます。
 このウイルスに感染しても、一般的には無症状ですが、免疫力の低下によって発症します。
・治療
 抗ウイルス薬の内服薬や軟膏の処方。

口内炎(アフタ性口内炎)と口唇ヘルペス(ヘルペス性口内炎)の違いは、お分かりいただけましたか?


口唇ヘルペスは、水ぶくれができ、口内炎には出来ないのが、見分ける一番のポイントになります。
見た目や症状が似ていても、原因や処方される薬は、全く異なります。
私の友人が、口唇ヘルペスに口内炎の薬を塗っても治らなかったのもこのためです。


自分で判断せず、歯科医院で正しい診断を受け、最適な薬を処方してもらうことが、これらの嫌な痛みから解放される近道になります!
「これくらいのことで・・・」と思わず、少しでも違和感を感じたら歯科医院を受診しましょう。

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