こんにちは!
すっかり秋らしくなりましたが、皆様はどのようにお過ごしでしょうか?
突然ですが、新型コロナウイルスの感染防止対策として3密の空間を避けるように呼びかけられている今、喫煙されている方は、より肩身の狭い思いをされていることと思います。
そのような中で、タバコをそろそろ止めたいと考えている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、喫煙が口腔に及ぼす影響についてお話ししたいと思います。
タバコは百害あって一利なしと言われ、体に良くないということは、喫煙者も含めて誰もが知っていることと思います。
全身の健康維持の第一歩としてお口の健康を意識してみませんか?
非喫煙者と喫煙者の比較です。パッと見で全然違いますよね。下に特徴を挙げていきます。
歯周病のリスクが非喫煙者の2~8倍!
タバコに含まれるニコチンには血管収縮作用があり、出血しにくくなります。これは、一見良い事のように思えますが、実は歯周病で歯肉が炎症を起こしていても、出血が少ないため気づかないうちに重症化しやすくなります。一般的に喫煙者の歯周病は、進行が早く、また治療しても、治りにくいと言われています。
味覚が鈍くなる!
歯肉は、硬く角化し、舌表面の粘膜も厚くなります。舌表面が硬いと、ご飯の味を感じにくくなってきます。
癌のリスクにも!
口腔・咽頭がんのリスクは、非喫煙者の2.4倍(男性)です。
もちろん見た目も…
歯や歯肉は、黒く色素沈着してきます。歯についた色素は、お家の歯ブラシでは落としにくくなります。
受動喫煙でも歯周病・着色リスクが!
受動喫煙についても、呼吸器だけでなく口腔にも影響があり、歯周病、小児の虫歯、歯肉のメラニン色素沈着のリスクが高くなることが報告されています。
歯科医院でも禁煙支援を行っております。口の中なら患者様も自分で直接見て変化を実感しやすいので、やる気アップにつながりやすいです。
自分の健康はもちろん、周りの大切な人の健康を守るためにも、今こそ禁煙にトライしてみてはいかがでしょうか?
出典
厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト
医歯薬出版 臨床的ぺリオ講座2
テーマパーク8020
口腔がん診療ガイドライン2013