赤坂デンタルオフィスからのお知らせ

家庭でもできる着色予防 中島 叶

UPDATE : 2019/06/04


長かった梅雨の季節も終わり、いよいよ夏本番の暑さへと向かっております。
体調を崩しやすくなる時期ではありますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

最近、メンテナスに来られる患者様の中でよく聞く悩みとして“着色が気になる”と言われる方が度々いらっしゃいます。
歯の着色の原因はいくつかあり、それぞれ対処法が異なります。

そこで、今回のテーマとして、“歯の着色の原因”“家庭でできる着色予防”についてお話していきます。

◇着色・原因◇
歯の着色は、歯のくすみ・黄ばみの原因になり、口元の印象を大きく左右します。
歯の白さを気にする人がとても多いですが、歯の着色の原因は生活の中に隠されていて、日常的に摂取している飲食物が原因になっている場合もあります。

私も普段からコーヒーを飲む習慣があり、朝、目覚まし代わりに飲んだり、仕事の合間にコーヒーで一息入れてホッとしたりしています。
インスタグラムというSNSのおかげで、お洒落なカフェやコーヒースタンドを目にする機会も増えてきました。
一方で、そんなホッとするための一杯が、歯の着色“ステイン”や汚れの原因になってしまうことがあります。

ステイン【Stain】とは、英語で「しみ・汚れ・染色」という意味です。
歯の表面にステインが蓄積する事によって、だんだん歯が茶色くくすんでいき、汚い歯の印象に繋がります。
ただし、これは、コーヒーの色がステインとなりそのまま歯にこびりついて着色してると思いがちですが、着色するメカニズムとしては正しくありません。

ではなぜ歯に着色がつくのでしょうか?

歯の表面には“ぺリクル”という薄い膜があります。
ぺリクルには

★歯の表面の保護
★虫歯菌が作る酸によって歯が負ったダメージを「再石灰化」で修復する

といった役割があります。
しかし…歯の着色汚れについては、このぺリクルがネガティブな働きをします。

食事をすると、口の中は酸性に傾き、この時ぺリクルは溶けて剥がれていきます。
でも30分もすれば元の中性に近い状態に戻り、ぺリクルもまた再び歯の表面を覆うことになるのですが、ここでお口の中の食べ物や飲み物の着色成分が残っていると、ぺリクルはそれも巻き込み歯の表面を覆うことになる為、着色として残ってしまうのです…
一回の付着は非常に少ないのですが、歯磨きを怠ったり、磨き残しがあると、次第にぺリクルが強固なものになり、その分着色も目立つようになります。
よく耳にするタバコの「ヤニ」等は、直接菌に染みつくので頑固なステインになります。

◇着色・予防◇
ステインは長い年月の間に蓄積される為、毎日のケアで蓄積させないようにすることが大切です。
「歯磨きにより直接ステインを取り除く」「ステインの元を洗い流し付着を防止する」を日々行うことで、歯の自然な白さを取り戻しましょう。

そこで、一番肝心なのは日頃からのケアです。
後から頑張ってどうにかするよりも、日頃のケアで予防をする方がずっと楽ですよね!
今から日常的にできるちょっとした着色予防の方法を紹介していきます。

@ゴシゴシ磨きをしない!優しい歯磨きを実践
 …汚れを落とすために力を入れすぎると、歯の表面に傷ができます。
   表面にできた細かい傷に食べ物の色素や汚れが入り込んでしまうと、落としにくい頑固な汚
   れに変わります。優しい歯磨きを心掛けましょう。

A食後のうがいを心掛ける
 …着色しやすい食べ物を口にしたとしても、すぐにステインになるわけではありません。
   食後すぐにうがいをすることで、口内の色素を洗い流すことができます。

Bガムを噛んで、唾液の分泌を促す
 …唾液には、口内の汚れ・細菌を洗い流したり、殺菌したりする働きがあります。
   ガムを噛むと、唾液の分泌を促すことが出来るため、着色予防・虫歯予防の効果があります。

その他に、歯を白くする歯磨き粉はスーパーや薬局で気軽に購入できますが種類が多く困ってしまうことはないでしょうか?
そこで、参考として紹介させていただきます。

歯磨き粉の裏に記載している成分表を御覧ください。

ステインを落とす成分として

 ☆ピロリン酸ナトリウム
 ☆ポリリン酸ナトリウム
 ☆メタリン酸ナトリウム

などがあります。その成分達がステインを落としてくれる成分になります。
また、タバコが原因の着色の場合は ☆ポリエチレングリコールも有効です。

是非、本来の白さを取り戻したいという理由で歯磨き粉をお探しの方は、参考にしてみてください。

それでもセルフケアだけでは着色をゼロにするというのは現実的には難しいこともあります。
だからと言って、コーヒーやチョコレート、赤ワインなどの着色がつきやすい飲食物を、「歯が汚れるから」という理由で摂食回数を減らすのはストレスにもなります…
そこで、着色が目立ってきたな、と感じたらぜひ歯医者さんで定期的な メンテナス(PMTC) を受けてみてください。
清掃後は頑固な着色汚れが落ち、ツルツルになった歯の表面を実感できるはずです!

着色がつきやすい飲食物をやめるのではなく、上手につきあっていくためにも、正しいケア方法を知っていくことが大切です。

今回は歯の着色についてお話いたしましたが、着色の原因には他にも様々な要因があります。定期的なメンテナスにて直接、その人その人にあったニーズを少しでも改善できたら幸いです。