赤坂デンタルオフィスからのお知らせ

局所麻酔について 土田 紗綾香

UPDATE : 2013/8/20


局所麻酔は、目的とする限られた部位の知覚(痛い、熱い、冷たい、触れた時に起こる感覚)を麻痺させる方法です。局所麻酔を用いることにより、一般的なむし歯の治療から抜歯・インプラント等の口腔外科手術に至るまで痛みを感じることなく、治療を受けていただくことができます。

麻酔を行う際には注射器を用いますが、針先が刺さる痛みを和らげるために、まず表面の感覚を麻痺させます(表面麻酔)。表面麻酔は軟膏、ゼリー状になっていますので、麻酔を行う付近の粘膜を乾燥させてから塗っていきます。塗ってからしばらくすると鈍い感覚がしてきますが、この感覚は少しの間しか続きません。そのため、引き続き注射による麻酔を行っていく必要があります。
注射による麻酔では、まず痛みの感覚が少ない部位から少しずつ注射を行っていきます。しかし、炎症を起こしている部位では麻酔が効きにくかったり、また、骨の構造の違いにより、上の歯より下の歯の方が効きにくかったりします。そのため、治療する部位を確実に麻痺させるために目的にあった方法で麻酔を行っています。
また、個人差はありますが、局所麻酔後数時間程度、知覚が麻痺した状態が続きます。知覚が麻痺した状態のままでお食事をされると、誤って頬を噛んでしまったり、やけどをしたりすることがあります。麻酔を使用した治療後には、しびれた感覚が無くなるまで、お食事や熱い飲み物はできるだけ避けてください。

歯科治療において、一般的に使用される局所麻酔薬ですが、まれに局所麻酔薬にアレルギー反応をおこすこともあります。
また局所麻酔薬には、血管収縮薬というお薬が含まれています。血管収縮薬には、注射部位の血管を収縮させることで、麻酔作用の増強・延長、中毒の予防、使用する量の減量、出血の減少という利点があります。一方で高血圧症の患者さんへの投与では頻脈になったり、血圧が上昇したりすることもあります。しかし、内科への通院等で適切にコントロールされていれば、一定量まで使用可能です。
そのために、治療開始前の問診時に全身的なことをお聞きすることもあります。また、歯科治療中に体調が悪くなった経験や全身的な疾患をお持ちの患者さんは治療前に御相談ください。