赤坂デンタルオフィスからのお知らせ

インプラントの周囲炎について 宮本 篤

UPDATE : 2013/7/25


2013/7/11 福岡歯科大にて当医院から古田先生と共に、スイスにあるペルン大学Salvi教授の特別講演【インプラント周囲炎の診断と治療プロトコール】に参加してきましたのでお話したいと思います。
成人の約80%は歯周病に罹患していると言われており、最近では歯周病に関して様々なメディアで取り上げられています。 
歯周病とは、歯に付着した細菌の塊(歯垢、最近ではバイオフィルムと呼ばれています)によって引き起こされる感染症です。初期の歯肉炎を経て、歯を支える組織(歯周組織、つまり、セメント質、歯周靱帯、歯槽骨)を破壊していき、最終的には歯が抜けてしまう病気です。どこかで進行を止めるための治療が必要です。
同じような感染がインプラントでも起こることはご存じですか?インプラント周囲炎といわれる歯周病と同じ様に細菌による感染症なのですが、インプラントは天然歯に比べ細菌が侵入しやすく脆い周囲組織の構造となっている為に、炎症を起こしやすく進行が早いです。
今回の講義ではインプラント周囲炎の進行程度によるアプローチ(治療法)について詳しく学んできました。インプラント周囲炎の治療を行うにあたり、周囲組織の状態や至った経緯などを把握する必要があり、インプラント周囲のポケットの深さ、粘膜からの検査時の出血の有無、排膿の有無、またレントゲン検査による骨の状態の検査を行う必要があります。初期の粘膜の炎症であれば、機械的清掃及び研磨を行うことで炎症は消失しますが、進行してしまった周囲炎に対しては、被せ物を外し、清掃を行ったり、外科的な処置も必要となってきてしまいます。そうなる前に早めの処置が必要となるわけです。
今回の講義でも検査、及び機械的な清掃の必要性から定期的なメインテナンスの重要性について話されていました。因みに、定期的なメインテナンスを行っている方の18%にインプラント周囲の粘膜の炎症が診られるのに対し、されていない方では50%に近い数値で炎症が診られるとの結果が出ているそうです。メインテナンスの必要性伝わりましたか?
もちろんインプラントを施術されていない方も当医院においても定期的なメインテナンスを推奨し行っていますので一度、相談されて下さい。