赤坂デンタルオフィスからのお知らせ

AED,生体モニタについて

UPDATE : 2013/5/27

当院ではAEDと生体モニタを設備し、医療安全に努めていますが、今回はそのお話をさせていただきます。
〈AED〉
 生命の危機的状況に陥った患者さんを救命するためには、「救命の連鎖」とよばれる以下の4つの要素が重要となります。
@ 心停止の予防
A 早期認識と通報
B 一次救命処置(CRPとAED)
C 二次救命処置と心拍再開後の集中治療
AEDの適応となる心停止は、心室細動、無脈性心室頻拍です。電気ショックが1分遅れると、蘇生率は7〜10%低下するため、心室細動と無脈性心室頻拍ではできるだけ早期に電気ショックを行う必要があります。

また、AED使用の要点は以下のことが挙げられます。
@ 救急医療の依頼を受けて5分以内に除細動を行うこと。
A 医療従事者は除細動の施行について習熟し、専門的な知識をもつこと。
B 院内の除細動では、迅速な除細動に対応するための除細動器や訓練された人員の配置、院内のすべての場所で心停止後3分以内に除細動を行える環境を準備しておくこと。

〈モニタ〉
 治療に対する不安感、恐怖心などの精神的ストレス、注射刺入時および治療中の疼痛刺激、外科的侵襲などの身体的ストレス、局所麻酔薬に添加されたアドレナリンの投与などにより全身状態は変化します。特に基礎疾患を有する患者さんは安全域が狭く、軽度な変化でも重篤な偶発症が起こります。このような全身状態の変化を客観的に評価して偶発症の発生を未然に防ぎ、患者さんの安全性を確保するためにはモニタリングが必要です。
・血圧
 精神的ストレスに痛みが加わると血圧は低下します。血圧が低下すると脳血流量が減少して意識が喪失します。一方、高齢や高血圧症患者さんでは精神的、身体的ストレスにより血圧が上昇しやすくなります。血圧が上昇すると高血圧性脳症、脳出血、不整脈、心筋虚血発作が発症します。
・脈拍数
 交感神経・副交感神経が緊張すると心拍数は容易に変動します。心拍数が減少すると心拍出量が減少して血圧が低下し、脳血流量、冠血流量は減少します。一方、心拍数が増加すると心筋酸素需要量が増加して心筋虚血が起こります。
・パルスオキシメータ
 パルスオキシメータは、呼吸の量が十分であり、身体に十分な酸素がいきわたっているかを認し、各臓器に酸素を運ぶ動脈血の酸素が十分であるかを示すものです。酸化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンは、赤色光と赤外光の2種類の光の吸光度がそれぞれはっきり異なります。これら2色の光を別々の発光ダイオードから指先の爪などの光の透過性のよい部分に投射し、その透過光を反対側にある光ダイオードで受け電流に変えます測定部の血流量は心拍により変動するため、吸光度も連続的に変動します。心拍で変動する吸光度の強度からヘモグロビンの酸素化の程度を測定します。
・心電図
 心電図の波形から不整脈の種類、重症度判定が可能になる。不整脈の発生を知ることで、抗不整脈薬の投与により心室性頻拍、心室細動を未然に防ぐことができます。正常心電図ではP、QRS、T、U波からなります。
P波
心房の脱分極によって生じる波で、健康人では0.10秒、2.5oを超えません。
PQ間隔
P波の始まりからQRS波の始まりまでの時間のことで、房室伝導時間を示します。延長するものに房室ブロック、短縮するのにWPW症候群があります。
QRS間隔
心室の収縮によって生じる波です。QRSの幅は心室内伝導時間を表し、脚ブロック、WPW症候群では延長がみられます。
T波
心室の再分極によって生じます。高カリウム血症ではT波の増高がみられます。
ST部分
QRS波の終わりからT波の始まりまでの間です。心筋の虚血などでST部分に異常がみられます。
QT間隔
Q波の始まりからT波の終わりまでの時間のことで、心室の電気的収縮期を表します。低カルシウム血症ではQT延長が、高カルシウム血症ではQT短縮がみられます。
U波
 T波に続く上向きの小さな振れで、心室内Purkinje線維の再分極の遅れによってできると考えられています。