赤坂デンタルオフィスからのお知らせ

幼少期における上唇小帯切除術

UPDATE : 2012/12/10


豊村 泰二

上唇小帯の付着異常により、永久歯の歯並びが悪くなることをご存じですか

そもそも上唇小帯とは上唇の裏側にある筋のことです。
通常2歳くらいまでは筋の幅が広く付着部も下寄りのため、歯と歯の間に入り込んでいることがよくあります。
但し、たいていは成長と共に歯茎の上方に移動し、幅も狭くなっていくものです。

しかしこの上唇小帯の付着部位によっては、永久歯の歯並びに悪影響を及ぼすことがあります。
いわゆる「すきっぱ」の歯並びになりやすいのです。
専門的には正中離開と呼称されています。
では正中離開が懸念され、上唇小帯の付着異常と診断された患児にはどのような処置が施されるのでしょうか。
一般的には麻酔をした後、メスなどで小帯を切除して縫合する「上唇小帯切除術」という方法がとられます。
処置時間も15分程度ですので施術に対応できる6歳前後が適齢期でしょう。

また、メスによる切除・縫合という術式をとらないレーザーを駆使した治療法もあります。
レーザーを活用することで出血を少なくし、縫合の必要もないため短時間で処置を終了することも可能です。

主に上記2通りの術式で施術を行いますが、いずれの方法でも、的確な処置を施すことで良否を問われることはありません。

さらに、歯並び以外にも摂食、発音などの機能的な問題、清掃困難などの衛生上の問題も惹起することがあります。
もし、幼少期の患者さんで上唇小帯の付着位置において診断を受けられたい方は、一度ご相談されてはいかがでしょうか。