赤坂デンタルオフィスからのお知らせ

2011年9月11日 ホワイトニングコーディネーター講習会レポート

UPDATE : 2011/10/17


伊東 和恵

この度、平成23年9月11日(日)日本歯科審美学会による第22回ホワイトニングコ―ディネーター講習会が福岡JR博多シティ・9階九州ホールにて開催され、当院からは歯科衛生士 伊東和恵(福岡医療短期大学卒)が出席した。内容は以下のとおり。

歯科衛生士を対象に、歯のホワイトニング基礎・実践編、カウンセリングとケア、衛生士の倫理的立場についての講義があり、質疑応答の後、認定テストが行われた。
ホワイトニングの基礎編では、ホワイトニングと歯科医療における審美性を求める社会についてと、ホワイトニングコーディネーターという歯科衛生士に大きな役割を期待する制度についての話があった。
歯のホワイトニング(漂白)は、歯質を全く削除することなく歯の色調を改善する方法です。有髄歯のホワイトニングではオフィスホワイトニングとホームホワイトニングの2種類について学んだ。
歯の変色を改善するには、歯髄の有無や外因性(嗜好品などによる着色)と内因性(遺伝や傷害、化学物質や薬剤など)によるものかがとても重要に関わってくる。ホワイトニングを行うには、処置の種類・方法、禁忌、起こりうる副作用、処置中の注意事項などを熟知していなければならない。
歯科処置も、接着とカリオロジーを基本とするMI(ミニマル・インターベンション:最小限の侵襲)の概念の普及とともに、審美歯科が認知されることで「全ての歯を健康で白い状態で80歳まで」と、いう方向にシフトしつつある。歯を削ったり喪失させない保存的審美処置であるホワイトニングに関して、新しい正しい知識と確実な技術を持ち、社会のニーズにあわせた歯科医療を提供する努力が必要とされる。
基礎編では他にもホワイトニングのメカニズムや安全性に関しても深く知ることができた。
実践編については、ホワイトニングを行っていくための流れをもとに学んだ。
まずは、検査と診断、問診や口腔内の検査で得られる情報と歯の色調の検査を必ず行い、インフォームドコンセントで患者様の納得が得られるまで十分に説明し、同意していただく必要がある。

≪説明内容≫
@ 歯の色調
A ホワイトニングの種類とその効果
B ホワイトニングの限界と予後
C 知覚過敏症の発現
D ホワイトニングの後に注意すべき食品
E ホワイトニング効果の持続性
F 機械的紙面清掃(PMTC)の必要性
G タッチアップ(再ホワイトニング)
H 費用

ホワイトニングの種類については、
・ウォーキングブリーチ
失活歯に対して、その根管内にホワイトニング材を封入して行うホワイトニング方法
・オフィスホワイトニング
歯科医院(オフィス)において、対象歯にホワイトニング材を塗布して行う方法
・ホームホワイトニング
マウストレーとホワイトニング材を用いて、患者様自身が家庭(ホーム)で行う方法
・デュアルホワイトニング
2種類のホワイトニングを組み合わせて行う方法

オフィスホワイトニングの種類は、日本で厚生労働省の認可を受けて販売されている【松風 ハイライト】【ティオン オフィス】【ピレーネ】の3種類と、ホームホワイトニングの種類は【NITE ホワイト・エクセル】【ハイライト・シェードアップ】【オパールエッセンス10%】【ティオンホーム】の4種類についての説明があった。
それぞれの手順や特徴、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの比較(長所・短所)、トレー製作などに関する話を聞き、ホワイトニングの種類の選択に関しては患者様の主訴や症例によって合うもの合わないものがある。
ホワイトニングにおけるカウンセリングとケアについては、歯科医師よりも歯科衛生士の方が患者様との関わりがあり、とても重要に感じた。
問診時だけでなく、術前、術中、術後において患者様の満足度を高めるために、効果的なカウンセリングを行う必要がある。ライフスタイルとの関係やセルフケアの必要性についても説明しなければならない。
もちろん、プロフェッショナルケアによるメンテナンスもホワイトニングでは必要となる。歯面清掃によりホワイトニング効果を高めること、ホワイトニングの色調を維持すること、そして後戻りを遅らせることが目的になる。審美的な効果はもちろんですが、健康な口腔内あってのことを認識してもらい、白さの継続と健康で美しい口腔内を保つことが最終目標となる。

当院でも、私だけでなく、歯科衛生士それぞれがホワイトニングについての知識水準をあげられるよう勉強会(スタッフミーティング)を行い、患者様からの質問や疑問、不安に思うことにたいしてスムーズに答えられるよう努めていきたいと強く思った。 歯科医院によるホワイトニングとこれからの歯科衛生士のありかたについて考えさせされる講習会であった。