赤坂デンタルオフィスからのお知らせ

舌痛症について 島 一也

UPDATE : 2011/09/07


島 一也

「舌がピリピリする」と、感じたことはありますか?
「舌痛症」という言葉を聞いたことがありますか?


【舌痛症】とは、舌自体には特徴的な異常がみられないが、舌の先端や縁の部分にヒリヒリする痛みや焼ける様な痛みを主に訴える疾患です。最近、比較的に増えてきている疾患で、特徴としては、食事の時、あるいは何かを行っている時は、痛みを強く感じることはないが、何もしていない状態で痛みを強く感じることが多いです。時間では、午前中より、夕方〜夜にかけて、症状が強く、性別では、女性、特に年齢的には更年期を迎える40〜50代の方に多いのも特徴です。

【原因】としては、物理的な刺激、心因性、口腔乾燥、金属アレルギー等、色々諸説ありますが、未だはっきりとしていないのが、現状です。また、原因は、一つだけではなく、複雑な原因や要因が影響しあっているとも考えられています。

【治療法】としては、原因と同様、症例に応じて、様々な対応になります。お口の中に、具体的に、舌に刺激となりそうなもの(歯の鋭縁、被せ物の鋭縁等)があれば、解消する。また、ビタミンB、鉄分の欠乏などで、舌の粘膜が弱っている症例(舌に亀裂が多くある等)や、口腔乾燥症には、ビタミンやミネラルの補給や漢方薬が効く場合もあります。また、几帳面あるいは、神経質な方など、心理的な要因で症状を強くしている場合には、抗うつ薬や精神安定剤等を使用することもあります。姿勢が前かがみになる、あるいは、舌痛症と関連して顎や肩に力を入れる、舌を動かすなどの癖がある場合には、比較的に治りが悪くなる傾向がある為、それらを解消する様な指導や治療も必要になります。数例挙げましたが、他にも症例によって、治療法は色々とあります。

【似た様な疾患】としては、細菌、ウイルスの感染による口内炎や、カビの一種の感染によるカンジダ症、お口の中に多くの潰瘍のできるベーチェット病、舌癌などがあります。ただ、今挙げた病気は、舌の表面に異常がみられることが多い為、比較的簡単に区別できることが多いです。

舌痛症は、一度発症すると、症状が数週間〜数年続くこともあり、治療には時間がかかることが多いですが、適切な治療、根気よく治していく努力、そして、あまり心配しすぎないことが大事になります。また、早期に治療を始めた方が、治りが早い傾向もある為、何か舌に異常を感じたら、早めの診察をお勧め致します。