赤坂デンタルオフィスからのお知らせ

2011年6月11日 学術大会レポート

UPDATE : 2011/08/10


岡田 由美

日本顎咬合学会第29回学術大会が2011年6月11日(土曜),12日(日曜)に開催された。
会場は東京国際フォーラム(千代田区丸の内)で,全国各地から歯科医師,歯科衛生士,歯科技工士が集まった。
当院からは,歯科衛生士の岡田由美(福岡医療短期大学歯科衛生士科卒業)が参加した。

食卓の向こう側にみえるもの 〜だから歯科なんだ〜
演者の佐藤弘さんは西日本新聞社、編集局の方で、2003年より西日本新聞(一面掲載)に「食卓の向こう側」を長期連載中。
食を考える際、多くの人は「食べる」「出す」ということでしか捉えていないが、その間にある「噛む」という行為こそ重要である事を伝えている。

近年、低体温の子供が増加している。その原因として、冷暖房をとりまく環境、シャワーのみの入浴、運動不足、ストレス、乱れた食習慣、冷たいもの甘いものの過剰摂取、季節外れの野菜・果物の摂取、ダイエット等が考えられる。
低体温の及ぼす影響として、
■ 臓器機能の低下75%(35.7℃)-0.3℃
■ 免疫力の機能低下60%(35.5℃)-0.5℃がある

食生活の改善はもちろんだが、その食べるという行為の中にある、噛むという行為がいかに重要であるか。
食べるとためには噛むという行為が必要である。
噛む事で、1.肥満の予防2.味覚の改善3.言葉の発音はっきり4.脳の発達5.歯の病気予防6.がんの予防7.胃腸の働きをよくする8.全身の体力アップという効果が期待される。
実際にダウン症候群の方によく噛む事を指導したところ、知能がぐんぐん上がったという例もある。

ある歯医者では、脳に障害を持ち、ほとんど意識の疎通もできない患者さんに口腔清掃、機能訓練などを粘り強く行ったところ、目の輝きや反応を取り戻し、言葉を発するまでになったそうです。そこに至るまでの活動や労力は計り知れないものであろうが、歯科の可能性を強く感じた講演であった。