赤坂デンタルオフィスからのお知らせ

知覚過敏について 井手上 徹也

UPDATE : 2011/07/08


井手上 徹也

あなたは虫歯ではないのに、冷たいもの、熱いものがしみたり、甘い飲食物を摂取したときに一瞬しみたり、歯ブラシがあたって痛んだりなどの症状がでたことがありますか?

これらの症状の原因は、知覚過敏(象牙質知覚過敏症)にあります。

知覚過敏の原因としては、1.歯の浸食2.咬耗、摩耗3.アブフラクション4.不適切なブラッシング5.歯肉退縮6.酸蝕などが挙げられます。

歯の構造は、表面を固いエナメル質という層におおわれていて、その中に象牙質と呼ばれるエナメル質よりやわらかい層があり、中央に歯の神経があります。
歯のエナメル質が摩耗したり、割れたりすると、その下の象牙質はエナメル質よりも柔らかい部分で、露出したりすると、敏感な部分でもあるので、歯の神経が刺激されて、しみたりという症状がでます。(象牙質の露出=知覚過敏ではありません)
エナメル質を失う原因としては、虫歯の場合、糖やデンプンを含んだ食品を摂取することより、お口の中の細菌がこれらを酸に変え、エナメル質を溶かしますが、知覚過敏の場合は、さまざまな要因があります。
歯のエナメル質は強い食物、飲物を摂取すると、一時的にやわらかくなり、歯のエナメル分を一部失います。唾液はそれを中和してゆっくりとエナメル質を硬化させる働きがあります。唾液はゆっくりと歯を修復してくれますが、酸に長時間さらされると、酸によってやわらかくなったエナメル質が歯磨きの時等に研磨剤の入った歯磨剤などでこすられ続けることにより、エナメル質が薄くなったりします。また歯ぎしりや、くいしばりもエナメル質を失う原因の1つでもあります。
歯に過度の力が加わると歯や周りの組織が加重に耐えられなくなり、歯が削れたり、割れたりします。その他、歯周病により、歯ぐきが退縮し、歯の根が露出することにより、知覚過敏を引き起こすこともあります。

知覚過敏の治療方法としては、知覚過敏用歯磨剤、フッ素配合ジェル、たんぱく質沈殿薬等、非侵襲的な治療と、セメント・レジン充填、歯随除去、歯周外科、抜歯等の侵襲的治療があります。知覚過敏の程度にもさまざまありますので、虫歯はないみたいだけど、歯はしみるなど症状がでた場合は早めに歯科医院に行きましょう。