赤坂デンタルオフィスからのお知らせ

妊娠中特に気をつけたいお口のお掃除 田中 華奈

UPDATE : 2020/07/17


こんにちは!
梅雨明けが待ち遠しい今日この頃ではございますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

突然ですが、
妊娠中、歯肉炎にかかりやすくなると一度聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?

今回は妊娠中に歯肉炎にかかりやすくなる理由、またかかった場合起こりやすいリスクを考えていきたいと思います。

(妊娠性歯肉炎)とは?
☆特徴
妊娠2〜8ヶ月に生じ歯肉に発赤と浮腫(むくみ)がみられ、易出血性である
プラークコントロール良好な妊婦には生じない。
女子に多い思春期性歯肉炎も同じような原因と言われている。

☆原因
@つわりや生活の変化などでプラークコントロール不良になりやすい。

A妊娠により増加した血中の卵胞ホルモン(エストロゲン)や黄体ホルモン(プロゲステロン)などの女性(卵巣)ホルモンが歯肉溝滲出液中(歯茎の溝)に移行する。
女性ホルモンにより発育が促進する歯周病細菌(prevotella intermedia)などが増加する。
以上の理由で妊娠中は、歯周病が進行しやすいと言われています。

妊娠をきっかけに、歯肉炎、歯周病に悩みたくないですよね。妊娠中は普段より特に気をつけてプラークコントロールを行いましょう。

【歯周病と早産(低体重児出産)の因果関係】
お母さんが歯周病にかかると産まれてくる赤ちゃんにも影響が出る可能性があるとの報告があります。
それは、妊婦が歯周病にかかると早期低体重児出産のリスクが上がるという報告です。
その因果関係も見ていきましょう!

☆低体重児(低出生体重児/ていしゅっせいたいじゅうじ)とは、出生時に体重が2,500g未満の新生児のことを言います。
大きく分けて、
●母親のお腹の中にいる時間が37週未満で、早産のために出生体重が小さくなる場合
●母親の子宮内で赤ちゃんがうまく育たず、子宮内発育制限のために出生体重が小さくなる場合があります。

歯周病と早産(低体重児出産)の関係は、歯周病が進行して、炎症が強くなると、歯周組織中の”プロスタグランディンE2(PGE2)”という物質が増えることがわかっています。
歯周病にかかった歯周組織が作り出す“プロスタグランディンE2”は、陣痛促進剤として使われているもので、(つまり、陣痛促進剤を自らの体内で作り出してしまっていることを意味します)歯周病が重度になればなるほど、羊膜腔、胎盤膜に作用して、子宮を収縮させたり、子宮頚部の拡張を促したりして出産を促進する作用があるため、早産を引き起こすリスクが高まります。

歯茎の状態が出産にまで影響することがよくわかりましたね!

歯科医院で診察を受けて、歯周病がある場合は妊娠の前に治療されることが大事です。
また、妊娠中であってもお口をきれいに保つことを怠らないようにしましょう。

出典:NPO法人日本臨床歯周病学会