赤坂デンタルオフィスからのお知らせ

歯軋りと顎関節症

UPDATE : 2010/06/03

朝起きると顎のあたりが痛い(疲労感)、頭痛がする。こんなことはありませんか?
歯軋り・・・自覚症状がなく、とくに不快な症状が何も出ない場合もあります。その原因は明確に特定されておらず、ストレスや疲労が関与しているといわれ、歯科のみならず、医科(心療内科など)においても目下研究中の分野です。
現代はストレス社会と風刺されるように、多くの方が何らかのストレスを日々抱えているものです。意外なほど多くの方が歯軋りをされていると思われます。
歯と歯が直接接触している時間は一日に合計でどのくらいの間だと思いますか?・・・じつは僅か10数分だといわれており、歯軋りをされている方はそうでない方と比べるとその時間は非常に永くなっていることが容易く想像できるでしょう。裸拳で何度も物を叩くと、大した力でもないのにだんだん拳が痛くなってくるのと同じように、歯軋りによって蓄積される歯及び周囲組織への負荷は、通常の何倍にも跳ね上がります。これにより、あるとき症状がでてしまうのです。歯軋りによる負荷は歯だけでなく、その周囲の歯周組織・顎の関節・顎の周りの筋肉にまで及び、知覚過敏・咬合痛・顎関節症など多岐にわたります。
歯軋りと顎関節症は実は密接な関わりがあり、歯軋りで蓄積された負荷が顎の関節に及び、その周囲で炎症が起こります。それにより咬み合わせに関わる筋肉の炎症・関節周囲組織の障害・開閉口障害など特有の症状を呈するようになるわけです。ここまで進行すると、何らかの措置をとらなければ根本的解決にはなかなか結びつきません。
 顎関節症とは、ひらたく表現すると、顎の関節と周囲の筋肉の病気といえます。つまりそれ一つで説明できるような単純な疾病ではなく、複合する病態を含んだ一連の疾病の総称であり、その治療法も顎関節症のタイプにより様々です。中には、外科処置を必要とするような特異なケースもあり、特殊な専用検査機器による精密な検査をしなければ、診断できない難症例がこれに当たります。
現在、歯科における一般的な治療法としてはおおまかにいいますと、投薬による消炎措置やスプリント療法(マウスピースのようなもの)などが挙げられますが、口腔内の状態や症状、既往歴などと照らし合わせて、どのような治療法が適切かを診断しないことには明確な治療方針はたてられません。もしも、「あ、もしかしてこれは・・・」と気になる症状が出てきたら、お気軽に歯科医院へ脚を運んで下さい。